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奈良県市町村人権・同和問題啓発活動推進本部連絡協議会からのお知らせ

毎月11日は「人権を確かめあう日」設定35年県民のつどい・第20回シンポジウム

たくさんのご参加、ありがとうございました。

パンフレット「ハンセン病問題についていっしょに考えましょう」を作りました

ひとこと

改めて、自らに問う人権意識

ご承知のように、9月1日は「防災の日」と定められています。1923年に発生した関東大震災に因んでいます。あの関東大震災から今年は100年という節目になります。
地震による家屋の倒壊や火災などにより、10万人以上の人々が犠牲なるなどして甚大な被害となりました。この時、混乱が広がる中で人々がパニック状態になり、悪質なデマが流され、それを信じた人々や自警団によって、多くの朝鮮の人々や外国人が殺害されるという事件が起こったのでした。朝鮮の人々に対する無理解や民族的な差別意識(排外主義)が存在する当時にあって、大災害に乗じて流された悪質なデマが、このような悲惨な事件に強く影響したと考えられます。
さらに、震災の5日後、千葉県福田村(現野田市)でたまたま香川から訪れた薬売りの行商団が、話していた方言から朝鮮の人々と疑われ、地元の自警団などに襲われ殺害されるという痛ましい事件が起こりました。被差別部落の人たちがきびしい差別の中で、生計を立てるため全国を行商していた最中の出来事でした。
関東大震災から100年が経った現在でも、ひとたび事が起きれば混乱に乗じて悪質なニセ情報が流される現状があります。しかも、今は当時と違ってSNSなどを悪用して、文字だけでなく写真や動画などを使って、人々を混乱に落とし入れるような情報が流されるのは周知のとおりです。残念ながら21世紀の現在も人々の中に、外国人や被差別マイノリティーの人々に対する予断や偏見、差別意識が存在します。
「啓発連協」は、このような負の意識を変えていくために、1989年以来35年にわたって、「人は等しい」を合言葉に‟毎月11日は「人権を確かめあう日」‟を基軸にさまざまな啓発活動に取り組み、人権意識の高揚に努めています。
災害はいつやってくるかわかりませんが、100年前に起こったことは決して他人ごとではありません。私たちの中に、当時の人たちが抱いたような差別意識や集団心理が起こらないとは言えません。強く自らに問いかけながら、人権意識の高揚に努めていきたいものです。

奈良県市町村人権・同和問題
啓発活動推進本部連絡協議会
〒634-0061
奈良県橿原市大久保町302-1
奈良県市町村会館1階
TEL.0744-22-9611
FAX.0744-22-9711

差別や人権侵害を許さない、
人権尊重のまちづくりをめざし
取り組んでいます。

 
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